施術後に姿勢のバランスが調う。
姿勢を診る際、立位で耳の高さ、肩の高さ、そして骨盤の高さを評価します。
こちらの患者さんの場合は、施術する前は、右耳(右眉)、右肩、右の骨盤が上へ挙がっておりました。
人の体は建物と違い、体全体で平衡(バランス)を保つものです。
この様に耳、肩、骨盤が全て片方へ挙がってしまっているのは、一方へと倒れてしまうので体にとって耐えがたい状態です。
体のどこかに姿勢のバランスを崩してしまう機能障害があります。
そこで、問診と触診検査をして行き、頭蓋仙骨を軸とする骨格、あるいは内臓に対して問題を探して行きます。
こちらの患者さんのケースは、20代にスキーをしていて、右足の外果(外くるぶし)を亀裂骨折されております。
触診検査をすると、右側の腓骨(下腿の外側にある細い方の骨)が下方へ変位しておりました。
すると腓骨上部に付着する筋肉が右骨盤の後方へ付いていて、右腸骨が後方へと回転してしまい、右の骨盤が上へと挙がってしまいます。
施術は、骨折した部分の骨自身を柔らかくしていき、そして足首の関節、下腿上部にある膝関節の機能を回復して行きました。
施術後は骨盤の矯正や頭蓋骨の矯正をせずに、姿勢のバランスが自然と調って来ました。